旅鳥に会いに行く ~海のシギ・チドリ~ 前編(谷津干潟編)
春はシギ・チドリの渡りの季節。南国から北の繁殖地へ向かう途中、休憩のために一時的に途中にある日本の沿岸部に立ち寄る彼らの姿を見に行ってきた。東京周辺で有名な場所はなんといっても谷津干潟と三番瀬、葛西臨海公園であるが、三番瀬は、今の時期は潮干狩りのために人が多い。コロナもあるし、今回は自粛。といちうことで、谷津干潟と葛西臨海公園を回ってみる。
谷津干潟
干潮時間を狙って、谷津干潟を訪れる。海とは少し距離があるため、実際の干潮時間よりも少し遅れる(90分)ため注意が必要。
早速目に飛び込んできたのがこちら。
黄色い脚を持つシギだから、キアシシギ。そのまんまの名前である。
近くには更に長いくちばしを持つチュウシャクシギの姿も見られた。この長いくちばしを干潟の柔らかい地面にぶっさして中にいる水生昆虫やら蟹やらを捕食する。
更にメダイチドリも干潮の干潟を喜ぶようにしてそこら中を走り回っていた。
シギチとは全く関係ないが、周りの樹木にいたエナガの幼鳥があまりにも可愛すぎたので載せておきたい。
気を取り直して再び干潟に目をやるとオオソリハシシギの姿が。くちばしが反り返っているのが分かるだろうか? 茶色い個体が♂、白っぽいのが♀だそう。
ずーっとシギチを見ているうちにだんだん水位が上がり干潟が消失してきた。
気が付いたら、残り少ない陸地部分や浅瀬部分に鳥たちは皆対避していた。
そしてやがて、彼等の中の限界水位に達したのだろう。どこかへ飛び去って行ってしまった。
後編(葛西臨海公園編)に続く。