寄り道の幸運 茨城県龍ヶ崎市
インスタ投稿にもあげた土浦のアカガシラサギ、アマサギ達の大コロニーに感激した私。そこで会った方にこの辺で何か面白い鳥が見られる場所は他にないかと聞かれ、土地勘がなく分からなかったので地図を見て調べてみると、数駅先の龍ヶ崎市駅の近くに牛久沼なる沼が近くにあるではないか。野鳥情報を見ると、どうもヨシゴイとカッコウが出るらしい。ぶっちゃけ体力は半分くらいだったが、これは行くしかないと思った。
というわけで、イオンモール土浦で昼食を済ませたあと、再び常磐線で龍ヶ崎市駅へ。ここ、去年までは佐貫駅っていう名前だったらしいのだが最近改名したらしい。駅から10分ほど歩くと、早速広大な沼が見えて来た。まず迎えてくれたのはコブハクチョウの親子。
田んぼにもいた。これは外部から見たらのどかで愛らしい光景にも映る。しかし、農家の人にとって稲を食い荒らすコブハクチョウは頭を悩ます種。 元々観賞用として放鳥された外来種であるだけに余計にマイナスイメージが大きい。追い払うという人もおり、それを見て可哀想という人もいる。可哀想と外部から言うのは簡単だが、実際生活している人の苦悩を考えると、人にとってもコブハクチョウたちにとってもウィンウィンな対策を考える必要がありそうだ。
難しい話は論文ではないのでここまでにして笑、探鳥にもどる。するとまたもや、外来種あらわる笑。最初お風呂に浮かんでるあの、なんていうのだろう? 黄色いアヒルみたいなプラスチックのやつがあると思うのだが、あれの実物大のおもちゃがプカプカ浮かんでるのかと思った。
でもプラスチックのおもちゃにしては明らかに不自然な生物的な動きをし始めたので、ようやく生き物だと悟る。そう、彼らの正体はシナガチョウであった。
しばらく見ていると陸にも上がってきた。
シナガチョウを見送り沼の周りの公園を歩いていると、ヒバリ。虫を食べていた。
沼周りを奥の方へクソ暑い中歩き続ける。すると、いかにもヨシゴイが好きそうなヨシ原が広がっている場所があった。擬態して見つけにくいというし、しばらく待機して様子を見てみよう。
10分ほど経過したかな? 見られるとは全く思っていなかった鳥がヨシ原の向こうの沼の上空を飛び交い始めたではないか! 飛び方からしてアジサシの仲間であることはすぐに分かった。多分、コアジサシだろう。そう思って写真を撮ったらびっくり。嘴が黄色ではなく、赤。
5月に見たアジサシの渡りはもうとっくに終わっている時期だし、第一彼らはあまり内陸に入らない。ということは……
なんと、クロハラアジサシではないか(笑)! アジサシ類3種目のライファ―! 見た目同様、腹黒い性格の持ち主なのだろうか?
秋の埼玉の伊佐沼が有名だから、そこで見ようと思っていたが、なんとあっさり観察できてしまった笑。棚からぼたもちとはこういうこと。結局、1時間くらいクロハラアジサシと遊んでいたが、ヨシゴイが出ることはなかった。狙っている鳥は見られないけど、思いもよらない、より珍しい鳥が見られるっていうパターンは結構あるんだよね〜。これが楽しみの一つなのだが。
帰りがけにカワラヒワ幼鳥が出た。
そして、最後にはなんと、オオタカまで現れた。
贅沢すぎるバードウォッチングを終え、120%満足で帰宅。今度は冬に来てみたい。