ツミ(雀鷹)は都会にいるのか?
情報をもらって…
先日葛西臨海公園で話をした方に伺ったのだが、江東区の横十間川親水公園で日本最小の猛禽類であるツミの姿が頻繁に目撃されているらしい。正直半信半疑だった。というのも、神宮や光が丘公園、皇居のように森林要素があるような場所ではないし、人通りが多い場所だし。そんな場所で神経質な鷹は果たして棲むことができるのか? とはいえ、近年ハヤブサやオオタカ、ハイタカ、チョウゲンボウといった国内絶滅も危惧されているような猛禽類が都心を新たな住処として繁殖をしているという話は有名で、実際に私も目撃したことが何度かある。
そう、だからツミが東京23区にいても全くおかしくはないはずである。ゴイサギの幼鳥も生まれたというし、行ってみよう。
サギのコロニー
横十間公園で何と言っても有名なのはコサギ、アオサギ、カワウ、そしてゴイサギのコロニーがあるという事である。5~6月にかけての今の時期はちょうど繁殖期に当たるため、彼等の幼鳥を見ることができる。
ツミはいなかったが・・・
住吉駅側から南砂町を経由し、最終的に都営新宿線の大島駅まで公園に沿って歩くという大運動をしたが、結論から言うと残念ながらツミの姿を見ることはできなかった。しかし、気になったことが一つある。オナガの存在である。
そこら中にいたオナガの存在がツミとどう関係があるのか? 実は前に人に聞いた話なのだが、頭の良いオナガはどうも猛禽類のツミの巣の近くに営巣をするという対策をとることによってカラス除けをしているらしいのだ。猛禽類とはいえ体の小さいツミが同じくらいの大きさのオナガを襲うことは基本的にはない。
そうはいってもオナガの雛をツミが襲うことはあるのではないか? だがツミにとっても、オナガの存在は繁殖に都合が良いらしい。というのも、巣に茶々を入れ、あわよくば雛を襲おうとするカラスが接近しても、オナガがギャーギャー騒いでくれるおかげで、いち早くカラスの存在に気付いて追い払うことができるというのである。
したがってオナガの数が多いということは、情報通りここにもきっとツミがいるのだろうというのが私の推理である(笑)。次回、リベンジをするときには是非姿を見られたら良いなと思う。