ネッシー実在?? 彩湖の珍鳥に会いに行く。
ツイッターリアルタイム検索で
先週の木曜くらいだったかな? 急に珍鳥情報が気になってなんとなーくYahoo!のツイッターのリアルタイム検索で「珍鳥」とか「珍鳥 東京」とか検索して遊んでいたら埼玉の彩湖にこの時期では大変珍しい種類の野鳥が入っているとの情報が出てきた。しかも3個体。週末の段階でもまだまだご滞在中とのことだったので、そう遠い場所ではないし行ってみることにした。
とはいえイマイチ気乗りしないのも事実だった。というのも、彩湖は冬に探鳥に行ったのだが、見事にレンジャクとウソに振られた苦い経験のある場所。相性が悪いのである。今回はあまり期待せずに行こうと思い、有楽町線に揺られて和光市駅へ。和光市からだと微妙に遠いのだが、だからといって埼京線は使いたくない(笑)。
橋の上で
和光市駅からは延々と国道298号線沿いを歩いて行ったわけだが、暑い~。30分くらい歩いて漸く荒川と彩湖の真上を通る幸魂大橋にたどり着く。
それは橋を歩いている途中だった。木の上に猛禽類が止まっているではないか! 歩道の端っこでカメラを出して慌てて撮影。正体はチョウゲンボウだった。
このチョウゲンボウ、なんと15分も遊ばせてくれた。これだけ長い時間、橋の上で超望遠レンズを構えて何か撮ってるってヤバイ奴だと思われたかもしれないが、周りに住宅はなく変な誤解はされないのでセーフ。
チョウゲンボウを見送り、また200mほど橋を進んだ場所で何かが飛んでるのを発見。サギ類なのは何となく見当がつくのだが、白くはないしアオサギにしては小さい。なんだろう?
正体はゴイサギだった。前に「ツミ(雀鷹)は都会にいるのか)」の記事で紹介した場所以外で見たのは初めてだった。夜行性のはずなのに彩湖では随分昼間から活発なのね。
この後別の場所でもまた飛んでいた。
橋の上でゴイサギとチョウゲンボウを撮ってもう帰っても良いなと思えるくらい満足してしまった。
珍鳥よ、どこにいる?
でもあくまでも今回の目標は珍鳥。いや、珍鳥というのは語弊があるかもしれない。というのも彼らは冬の日本近海では普通に見られるのだから。でも、6月に内陸で見られるとなると話は別で、ips細胞のY教授もびっくりレベルの大ニュースになるわけである。
それはさておき、広大な彩湖でピンポイントでそいつを見つけるのは難易度が高い。どう回っていけば良いのやら…
と悩むのは素人の浅はかさ。実は超簡単に見つける方法がある。同じように珍鳥目当てで来てるカメラマンがたくさんいるのだから、ものものしい望遠カメラを持った人の群れを探せばそれで良いのである(笑)。なんてずるくて楽な発想、でもいつもこれで結構良いもの見させてもらってます(笑)。というわけで双眼鏡で湖岸を見渡してカメラマンの群れを探す。あ~いらっしゃったいらっしゃった。本当に同志の存在はありがたい。ものの5秒で行くべき場所が分かったので早速移動する(笑)。
移動の途中でカメラの調子を確かめる意味でスズメをパシャリ。案外こういう肩の力を抜いて撮った写真の方が綺麗だったりするんだよね。
さて、向かったカメラマンが集まっている場所で見られたのは幼鳥だった。
このネッシーみたいな鳥の正体はシロエリオオハム。「冬の外洋にいる君がなんでここにいるんだい?」ってツッコみたくなる(笑)。
この幼鳥、30分くらい近くを泳いで楽しませてくれた。ありがとう。
3羽いるうちの1羽が幼鳥とのことだったので、残りの綺麗な夏羽の成鳥も何としてでも見たい! そこで別のカメラマンの群れを探すことにする。すると奥の方にみんな集まっているではないか。湖の方にカメラを向けて三脚を皆さん立てていらっしゃるのでもう間違いはない。駆け足でその場所へと向かう。
予想的中。夏羽のシロエリオオハム成長とのご対面である。
すごい模様だと思う本当に。同じ場所を行き来を1時間くらい繰り返した後に眠り込んでしまった。良い写真をたくさん比較的近くで撮らせてくれた。成鳥、幼鳥共にシロエリオオハムのサービス精神の高さには脱帽である。暑くて熱中症が心配でもあったけど、行っといて良かったなと心から思う。
今回見られた野鳥
ハシボソガラス |
ハシブトガラス |
キジバト |
ドバト |
スズメ |
シジュウカラ |
メジロ |
コゲラ |
ヒバリ |
ムクドリ |
ヒヨドリ |
カンムリカイツブリ |
アオサギ |
コサギ |
ゴイサギ |
シロエリオオハム |
カワウ |
チョウゲンボウ |
ツバメ |
ガビチョウ |
オオヨシキリ |
計21種類 |
飛行機がビュンビュン飛ぶ下は鳥の楽園だった
今週は土日どっちも空いていたので、飛行機で沖縄に行き、リュウキュウアカショウビンを撮りに行く! っていうのは勿論嘘で(笑)、今日は羽田空港のお膝元にある東京港野鳥公園に来た。コロナの影響で昨年12月26日からずっと閉まっていたのだが、今月から漸く再開したという情報を仕入れたためである。
水鳥天国
まず現れたのは多摩川河口の専属モデル、ピンクの長い美脚の持ち主のセイタカシギであった。
野鳥界の菜々緒を見送った後、場所を移動。すると、約1か月ぶりにササゴイが現れた。まさか、ここで会えると思っていなかったので、これは今回の一番のラッキーだったかもしれない。
近くにはすごーい首の動かし方を披露してくれたダイサギも。
干潟には更に、黄色いアイリングがめちゃくちゃかわいい推しのコチドリの姿も。「推し」、アイドルオタみたいな書き方になってしまった(笑)。
飛翔写真シリーズ
鳥の姿が多いのは何も干潟だけではない。上空もしょっちゅう多くの鳥たちが横切っていく。
そして、今回最も見たかったかつ、写真を撮りたかったのがイワツバメ。ふつうのツバメよりも一回り小さい彼らはものすごいスピードかつ予測不可能な方向転換運転。でもこれが彼らの通常運転なのだ。そんな彼らの写真を撮るのは一筋縄ではいかない。
1時間以上ねばり、ピンボケ写真や単なる風景写真と化したような失敗ばかりを繰り返した結果、漸くほんの数枚だけ見られる写真がこちら。
最後にネイチャーセンターに寄って、本日レンジャーの方によって確認されている野鳥のリストをチェック。オオソリハシシギを見ることができなかったのは残念だが、ほぼほぼ発見することができた自分に成長を感じた(笑)。
暑い中での一時間のイワツバメ写真チャレンジはきつかったが、総じて満足の鳥見だった。今度、秋のシギチの渡りが始まった8~9月頃に再訪したいと思う。
今回見られた野鳥
コアジサシ |
ウミネコ |
ダイサギ |
アオサギ |
ササゴイ |
コチドリ |
セイタカシギ |
チュウシャクシギ |
カイツブリ |
カワウ |
ツバメ |
イワツバメ |
ムクドリ |
ドバト |
ハシボソガラス |
ハシブトガラス |
ヒヨドリ |
スズメ |
メジロ |
シジュウカラ |
コゲラ |
トビ |
ミサゴ |
計23種類 |
ツミ(雀鷹)は都会にいるのか?
情報をもらって…
先日葛西臨海公園で話をした方に伺ったのだが、江東区の横十間川親水公園で日本最小の猛禽類であるツミの姿が頻繁に目撃されているらしい。正直半信半疑だった。というのも、神宮や光が丘公園、皇居のように森林要素があるような場所ではないし、人通りが多い場所だし。そんな場所で神経質な鷹は果たして棲むことができるのか? とはいえ、近年ハヤブサやオオタカ、ハイタカ、チョウゲンボウといった国内絶滅も危惧されているような猛禽類が都心を新たな住処として繁殖をしているという話は有名で、実際に私も目撃したことが何度かある。
そう、だからツミが東京23区にいても全くおかしくはないはずである。ゴイサギの幼鳥も生まれたというし、行ってみよう。
サギのコロニー
横十間公園で何と言っても有名なのはコサギ、アオサギ、カワウ、そしてゴイサギのコロニーがあるという事である。5~6月にかけての今の時期はちょうど繁殖期に当たるため、彼等の幼鳥を見ることができる。
ツミはいなかったが・・・
住吉駅側から南砂町を経由し、最終的に都営新宿線の大島駅まで公園に沿って歩くという大運動をしたが、結論から言うと残念ながらツミの姿を見ることはできなかった。しかし、気になったことが一つある。オナガの存在である。
そこら中にいたオナガの存在がツミとどう関係があるのか? 実は前に人に聞いた話なのだが、頭の良いオナガはどうも猛禽類のツミの巣の近くに営巣をするという対策をとることによってカラス除けをしているらしいのだ。猛禽類とはいえ体の小さいツミが同じくらいの大きさのオナガを襲うことは基本的にはない。
そうはいってもオナガの雛をツミが襲うことはあるのではないか? だがツミにとっても、オナガの存在は繁殖に都合が良いらしい。というのも、巣に茶々を入れ、あわよくば雛を襲おうとするカラスが接近しても、オナガがギャーギャー騒いでくれるおかげで、いち早くカラスの存在に気付いて追い払うことができるというのである。
したがってオナガの数が多いということは、情報通りここにもきっとツミがいるのだろうというのが私の推理である(笑)。次回、リベンジをするときには是非姿を見られたら良いなと思う。
コウノトリに会いに行く in 渡良瀬遊水地
思い立ったが吉日
渡良瀬遊水地にて、今年もコウノトリが繁殖しているという話は野鳥ファンの中では有名かもしれない。コウノトリはまだ一度も見たことがなかったし、何となく出かけたい気分だったし、急遽、埼玉・栃木・群馬・茨城の4県をまたにかけるほどの広大な面積を持つ渡良瀬遊水地に行くことに決めた。
日曜なのに朝の5時起き。自分でも完全に鳥病になっていると分かってはいるが、見たいものは見たいし行きたい場所には行きたい(笑)。
宇都宮線の古河駅の方から遊水地の入口に向かうと、広大な森林エリアが広がっており、カッコウやホトトギス、キビタキといった夏鳥たちのコーラスが響き渡っていた。しかし、葉っぱが生い茂り姿を見ることは叶わず。そんな中、最初に現れたのは…
多分キツネでしょうか? 顔立ちからしてタヌキではなさそうだし。あまりの警戒心のなさにこちらも戸惑ってしまった。
鳥的には、カワセミ、ホオジロ、アオサギ、シジュウカラなどに悉く逃げられ、幸先の悪い森林エリアでのスタートだったが、気を取り直して草原・谷中湖エリアに移動する。
オオヨシキリ・コヨシキリの楽園
こんな感じの景色が延々と続く草原・谷中湖エリアでは「ギョギョシ、ギョギョシ」の声がそこら中から聞こえてきた。姿もそこら中で簡単に見られた。そう、夏鳥のオオヨシキリである。
ぼさぼさ頭のオオヨシキリの中には数は少ないが、コヨシキリも混ざっていた。初見だったので非常にテンションが上がる。
更には国鳥キジの姿も見られた。
谷中湖の方へ足を伸ばすと水たまりには水浴びをしているホオジロの姿があった。この日はかなり暑かったから鳥たちにとってもしんどかったのかもしれない。
更には谷中湖ではコアジサシの姿もあった。葛西臨海公園の時と同じように、ひたすら水面めがけてダイブ→魚の捕獲という行動を繰り返していた。
とまあこんなところで午前の部は終了。
コウノトリの写真は難しかった
道の駅で昼食を済ませ、午後はいよいよ今回の最大の目的であるコウノトリが見られるポイントへ自転車を飛ばす。草原のあたりまで戻った時だった。上空を何やらものすごく大きな鳥が飛んでいる。最初はどうせアオサギだろうと思ったのだが、どうも見慣れない飛び方。双眼鏡で確認すると、何とコウノトリではないか!
後で聞いた話によると、親子の母親が採餌に飛んで行ったよという事だったのでおそらくは母親の「レイ」だったのだろうと思う。
更に自転車を飛ばすこと30分。
その途中では…
なんだかんだかなり久しぶりにモズを見た気がする。いつも見通しの良い位置に出てくれるので写真を撮る側としては非常にありがたい。
そして漸く、雛のいる巣台のポイントに到着した。しかしストレスを与えないためだから仕方がないが、かなり遠い。コンデジではこの程度の写真が精いっぱいという状況…。とはいえ、実物は遠くてもやはり目を引くものはあった。来てよかったと心から感じた瞬間だった。
有害な農薬の使用や行き過ぎた狩猟によって、一度日本では絶滅してしまったコウノトリ。人口繁殖によって少しずつではあるが、西日本を中心に姿を見る機会が増えてきているという。昔のように、ふつうに田圃でコウノトリの姿が見られる日が来るのももしかしたらそう遠くないかもしれない。そうなることを願うばかりだ。
今回確認した野鳥
スズメ |
ツバメ |
ヒヨドリ |
ムクドリ |
キジ |
ヒバリ |
ウグイス |
シジュウカラ |
ヤマガラ |
コゲラ |
カワラヒワ |
ガビチョウ |
キビタキ |
オオヨシキリ |
アオサギ |
ダイサギ |
カワセミ |
ホトトギス |
カッコウ |
ホオジロ |
コジュケイ |
トビ |
セッカ |
コヨシキリ |
カワウ |
コアジサシ |
オナガ |
コウノトリ |
カルガモ |
ハクセキレイ |
ハシブトガラス |
ハシボソガラス |
モズ |
ドバト |
キジバト |
計35種類 |
旅鳥に会いに行く アジサシ達の楽園編 in葛西臨海公園(後編)
葛西臨海公園の水鳥たち
京葉線で谷津干潟の最寄駅(南船橋)から葛西臨海公園駅へ。鳥見始めてから一乗ってる電車が京葉線になったような気がする(笑)。
葛西に着いて一番最初に向かったのは鳥類園。ここでは前にコチドリに会うことができた。今回もいるかな?
いた!(笑)
更にこの干潟のわきにあるヨシ原ではオオヨシキリがさえずっていた。どこにいるかお分かりだろうか?
渚へ。
葛西臨海公園で鳥を見ると言ったら、なんといっても渚。東なぎさでは冬には何千羽ものスズガモとカンムリカイツブリの群れに会うことができる。ユリカモメも相当多い。
だが、今の季節は初夏。すっかり渚に群れている鳥の種類も変わっていた。そう、初夏の渚はアジサシとコアジサシの楽園だった。
とはいえ実は、上の写真にはコアジサシ(夏鳥)は1羽しか写っていない。真ん中のくちばしの黄色い子がコアジサシである。他は全部旅鳥でまもなくいなくなってしまうアジサシだ。
アジサシの仲間の鳥は本当にすごいと思う。1年中、地球の各地の海辺を飛び回り食糧を求めて移動をし続けているのだから。日本では稀にしか見られないが、キョクアジサシという鳥がいる。彼らは世界で最も長い渡りをする鳥として知られる。北極から南極へ、更に東西の移動も自由自在の彼らは人間なんかよりもよっぽど地球のことに詳しいのだろうと思う。
そんなアジサシ達の美しさに心を奪われ、見とれているうちに1時間も経過していた。ここで私の目の前で奇跡が起こった。コアジサシの求愛給餌だ。
それは一瞬の出来事だった。杭の上に止まっていた♀のもとにどこからか魚をくわえた♂が飛んできた。そしてその魚を愛する♀にプレゼントして去っていった。求愛給餌と呼ばれるこの行動はカワセミやヤマセミにも見られるそう。日本で繁殖をするコアジサシ。初夏は繁殖に備え、パートナーの気を引こうと♂は必死である。
旧江戸川へ
アジサシたちの乱舞への感動が大きかったので、もうこのまま今日の探鳥は終わりにしても良かったのだが、せっかく葛西に来たので、東京と千葉の舞浜の県境を流れる旧江戸川の方にも行くことにした。
そこではキョウジョシギとミヤコドリ(葛西では初めて)を見ることができた。
更に近くの干潟ではチュウシャクシギの姿も見られた。と思ったら、明らかにチュウシャクシギの嘴よりも長い。なんと、ホウロクシギではないかっ!!
かなり遠い場所にいた。他のシギは全くいない場所で、一匹オオカミとして採餌に夢中だった。似たようなシギにダイシャクシギなるものがいるが、羽の色合いからホウロクシギとして判断。初見初撮り♪。150種類目くらいか?
シギ・チドリ、アジサシの渡りの時期、ちょっと海に行くだけでこんなにも多くの種類の鳥に出会うことができる。首都圏も捨てたものではないなと思わされた120%満足の今回の探鳥であった。
今回見られた野鳥
◎谷津干潟
ツバメ |
カワラヒワ |
エナガ |
メジロ |
ドバト |
キジバト |
ハシボソガラス |
ハシブトガラス |
スズメ |
ヒヨドリ |
ムクドリ |
コゲラ |
カイツブリ |
ハシビロガモ |
スズガモ |
カルガモ |
アオサギ |
コサギ |
ダイサギ |
ダイゼン |
トウネン |
ハマシギ |
チュウシャクシギ |
オオソリハシシギ |
キョウジョシギ |
オバシギ |
キアシシギ |
イソシギ |
メダイチドリ |
コアジサシ |
計30種類 |
ハシボソガラス |
ハシブトガラス |
ドバト |
キジバト |
スズメ |
ハクセキレイ |
ツバメ |
アマツバメ |
メジロ |
シジュウカラ |
オオヨシキリ |
サンショウクイ |
ムクドリ |
ヒヨドリ |
オナガ |
カワラヒワ |
イソシギ |
キョウジョシギ |
チュウシャクシギ |
ホウロクシギ |
キアシシギ |
コチドリ |
ミヤコドリ |
アジサシ |
コアジサシ |
ミサゴ |
カワウ |
ウミネコ |
アオサギ |
コサギ |
ダイサギ |
カイツブリ |
カンムリカイツブリ |
カルガモ |
スズガモ |
オオバン |
計36種類 |
旅鳥に会いに行く ~海のシギ・チドリ~ 前編(谷津干潟編)
春はシギ・チドリの渡りの季節。南国から北の繁殖地へ向かう途中、休憩のために一時的に途中にある日本の沿岸部に立ち寄る彼らの姿を見に行ってきた。東京周辺で有名な場所はなんといっても谷津干潟と三番瀬、葛西臨海公園であるが、三番瀬は、今の時期は潮干狩りのために人が多い。コロナもあるし、今回は自粛。といちうことで、谷津干潟と葛西臨海公園を回ってみる。
谷津干潟
干潮時間を狙って、谷津干潟を訪れる。海とは少し距離があるため、実際の干潮時間よりも少し遅れる(90分)ため注意が必要。
早速目に飛び込んできたのがこちら。
黄色い脚を持つシギだから、キアシシギ。そのまんまの名前である。
近くには更に長いくちばしを持つチュウシャクシギの姿も見られた。この長いくちばしを干潟の柔らかい地面にぶっさして中にいる水生昆虫やら蟹やらを捕食する。
更にメダイチドリも干潮の干潟を喜ぶようにしてそこら中を走り回っていた。
シギチとは全く関係ないが、周りの樹木にいたエナガの幼鳥があまりにも可愛すぎたので載せておきたい。
気を取り直して再び干潟に目をやるとオオソリハシシギの姿が。くちばしが反り返っているのが分かるだろうか? 茶色い個体が♂、白っぽいのが♀だそう。
ずーっとシギチを見ているうちにだんだん水位が上がり干潟が消失してきた。
気が付いたら、残り少ない陸地部分や浅瀬部分に鳥たちは皆対避していた。
そしてやがて、彼等の中の限界水位に達したのだろう。どこかへ飛び去って行ってしまった。
後編(葛西臨海公園編)に続く。
2021GW思い出の野鳥 vol.3
地味に見られると嬉しい留鳥
夏鳥に出会う目的だった今回の探鳥。旅の途中では夏鳥よりも一年中日本で見られる留鳥に出会う機会も多かった。一年中見られるとはいえ、普段何気なく意識せずに街を歩いていても絶対にその存在には気づけないような子たち。意識してみると何気ない世界も変わるってことを彼らは教えてくれる。
畑にてケーンケーンという錆びたブランコのような声が聞こえてきた。
そう、日本の国鳥キジの登場である。春の時期になると、派手な見た目の♂は恋人を求めて藪の中から出てくる頻度が高くなる。そして5分に一度くらい、上の写真のような求愛行動(ホロ打ち)を行なう。黍団子あげたら、間抜けな顔してついてきそう(笑)。
更に電線にはモズ(百舌鳥)が止まっていた。
百舌鳥。百の舌を持つ鳥。早贄(画像検索、閲覧注意)という恐ろしい習性で知られる。色んな鳥の鳴きまねをして仲間だと勘違いさせて、襲い掛かる。スズメより少し大きいくらいなのに、自分よりも大きなツグミなどを食べてしまうこともある…。
続いて森林では…。
羽の文様が美しいカケス。実はカラスの仲間だと言ったら、信じられるだろうか? 森林でギャーギャーとけたたましい鳴き声が聞こえたらカケスである可能性が高い。
更に新緑に紛れてアオジがいた。
いやあ、背景の新緑がばえますな。
更にもう一種類、別の似た色合いの鳥が近くにいた。
飛ぶと黄色い羽の模様が出て美しいのだが…それはまたの機会に頑張って撮影するという課題に。ということで、GWの探鳥ブログシリーズは今回で終了! 全部で50種類以上もの野鳥を見ることができた。
GWに確認した野鳥
→キビタキ、オオルリ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、サンショウクイ、ツツドリ、コサメビタキ、ツバメ、オオヨシキリ
冬鳥
→オオハクチョウ、イスカ、シメ、ツグミ、シロハラ、マヒワ、アトリ、コガモ
留鳥・漂鳥
→イカル、カワラヒワ、カケス、ホオジロ、クロジ、アオジ、アカハラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、コゲラ、モズ、オオタカ、トビ、ノスリ、アオゲラ、ウグイス、メジロ、キジバト、ドバト(外来種)、キジ、ヒバリ、ガビチョウ(外来種)、カワウ、カルガモ、コサギ、アオサギ、シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、ムクドリ、ヒヨドリ、ビンズイ、カワセミ、ミソサザイ
(計54種類)
※この野鳥の写真も見たい、既に上げた野鳥の別の写真ももっと見たいとかありましたら、遠慮なくリクエストください。次回をお楽しみに。